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今回のJAF中部地区選手権 第5戦はJAF中部地区選手権としては、初めて幸田サーキットでイベントが開催されました。

自分も事前練習会には参加していたものの、毎回雨が降っておりドライでの走行は未知の体験でした。 さて、今回のレポートは、イベント当日だけでなく、色々と脱線をしながら振り返ってみたいと思います。

今年は、全日本の表彰台を目指すべく、足回りの仕様変更を含め、大幅なリセッティングを 行なってきました。その内容としては、試して採用した事と、元に戻した事とがあります。

しかし、セッティングとは、バランスが最も重要で、Aという変更がダメでも、Bという変更を 行なう事によって、Aの変更が生きてくる相乗効果もあります。

したがって、ベストなセッティングを探すためには、周りに転がっている情報に耳を傾けながら 自分の感じたインフォメーションを信じて、変更を重ねていく必要があるのですが、 自分を含めジムカーナにチャレンジしている人の大半は時間とお金に制約があり、全ての事を試すのは、 非常に難しい事だと思います。

一般的には、同じクルマに乗っている速い人の車と走り方をまねしていくのが最短距離であると 思いますが、全日本レベル以上になると、それ以上のものを求められます。

今年はショックの仕様変更をアペクセラ殿(旧アペックス)の協力を得ながら、度重ねて 行なってきましたが、ブレーキやアライメントなど、まだまだ残された課題がありました。

地区戦の前週にキョウセイシリーズの練習会とマーシャル走行に行きました。 この走行で特に重視したのがブレーキのバランス設定です。

練習会には、フロント3種類、リヤ2種類のルービックス製パッドを持ち込み、積極的に組合せのテストを行ないました。

今までは、市販されている物のうち数種類しかテストしていませんでしたが、 異なる種類のパッドを組み合わせる事により、今までに無かったバランスが生まれてきました。

(内容が知りたい人はゼストまたはイベント会場に来て直接聞いて下さい。) しかし、サイドブレーキの調子が悪く、急遽ゼストにクルマを預ける事に......

修理をお願いしていたクルマを引取りにゼストに行きましたが、サイドブレーキの状態がどうもおかしい。

ブレーキの調整後、初めうちは問題ないのですが、2回・3回と引くうちに効きが悪くなっていき、 とてもこのままイベントを迎えられる状態ではありませんでした。

(サイドブレーキは通常は走行中に使用するものではなく、ドライバーが乗ってみないと分かりませんでした。)

この日は、幸田サーキットにて前日練習会が行なわれていましたが、クルマの修理を優先し RS正和さんへ向かいました。

なぜ、こんな日に名古屋のエンジンをお願いしている正和殿へ向かったかというと、 正和さんのところに中古のブレーキキャリパーがあり、そのキャリパーへ交換する事により、サイドブレーキが直る事を願ったからです。

アッセンブリーで交換すると、期待通りサイドブレーキが正常に動作するようになり、これで安心して走行できる状態となりました。

さあ!幸田サーキットへ合流だっ!

既に他の参加者の方達が走行を開始していましたが、練習会終了前には何とか間に合い、 サイドブレーキの利き具合と、生まれ変わったクルマの動きを確認しながら走行しました。

タイムはベストを取れませんでしたが、まずまずの出来でした。

当日の天気予報は、晴れのち雨。怪しい雲行きの下で、1本目のスタート!

今回はサーキットコースであるため、「大きなライン取りで スピードを稼いでいく区間と距離で稼ぐパイロン区間をどうつないでいくか」がポイントでした。

内容的には、シフトアップでギヤを入れ損ねたのが3回。ブレーキの突っ込み過ぎで 大きくラインを外したのが1回。とてもベストと言える走りではありませんでした。

しかし、走り終えてみると、トップタイム!

いかに、きちんと走れた区間でタイムを稼げていたか? 足回りのトータルセットアップ結果が出てきたかを表した1本でした。

1本目をトップタイムで終え、2本目の準備をしている頃、小さな雨粒がポツリポツリと... このまま優勝が決まりそうな気配が...?

しかし、正直なところ、1本目の走りに満足がいっていなかったので、 自分的には2本目もドライで走行し、更新したタイムで勝負を決めたかった!

クルマに乗り、走行順を待つ間に雨粒は大きくなっていく... 勝負は決まったか?

2本目をドライで走れなかった悔しさ半分! 優勝が決まった嬉しさ半分!非常に複雑な気持ちで2本目の走行を迎えました。

そして、走行前に自分に誓った。

1本目のドライと2本目のウェットで両方トップタイムを取れば良いじゃないか? そう心に決めてスタート!

結果は、1本目のドライのタイムで優勝を決めたものの、2本目のウェットの中では2番手タイム。

目標は完全に達成出来ませんでしたが、足回りの熟成は確実に進んできています。

シリーズポイントも4位まで浮上し、有効ポイントでは、まだまだチャンピオンも狙える位置にいます。 シリーズを1年間戦い続ける事は非常に大変な事ですが、最後まで諦めずに戦いたいと思います。